Wie immer!

ウィーンでの生活やオタクなことについて

Happy rebirthday


こんにちは!
久しぶりに間をあまりあけずに更新しました(*゚ー゚)

タイトルの「Happy rebirthday」は、邦ロックバンド、the pillowsの「アナザーモーニング」という曲の歌詞の一部です。

最近ほぼ毎日聴いているのですが、今回はこの曲とともに私の身の上話をしたいと思います、長くなりますがよければお付き合いください。


私は現在ウィーンでフルートを勉強するため音楽大学に通っているのですが、実は日本の大学を卒業していません。

高校の時から、いつかはクラシックの本場ヨーロッパで勉強がしたい、と思っていた私は大学2年の冬、ウィーンで開かれていた音楽の講習会に参加しました。
そして、日本では勉強出来ないものがここにはある、今この瞬間に行きたい!と思い、2年で大学を辞めてこちらに来ました。

2年の実技試験では学年1位を取ることができましたが、私は正直音楽の才能があるわけではありません。

大学を辞めてこちらに来る、と周りの友達に言った際、すごい勇気だね、尊敬する!とたくさん言ってもらいましたが、またその一方で、才能があるんだね!とも言われました。
返答に困るもので、否定してもキリがないんですね。でも、残念ながら本当に、私には天賦の才はないんです。
才能あるんだね、という言葉は、努力してる人に対しての最大の侮辱だと、最近では思います。

…と、少し話が逸れましたが。

もちろん言葉の壁はありましたし、フルートの練習はいつでも楽しいだけではないですが、それでも、こちらでの生活、勉強はとても楽しく、日本の生活より自分に合っていると思うくらい、毎日幸せでした。

ですが去年の7月頃から、急にフルートの音が上手く出なくなり、どうにか改善しようとすればするほど吹き方がわからなくなっていきました。
音が上手く出なくなることは、誰しも時々あることなのですが、だいたい長くても1ヶ月くらいで直ります。私も何度か経験しました。
ですが、今回は1ヶ月経っても、9月、新学期になっても、一向に直らなかったんです。

先生も原因がわからず、どんなに練習しても変わらない、なのに演奏会本番が毎月絶え間無くあり、私はどんどん落ち込んでいきました。
演奏会出たくない、と本番前に大泣きしたりもしましたがもちろん出ないわけにもいかない。

私はどんどんストレスが溜まり、レッスン前本番前何度も何度もトイレに行ったり、外に出るとお腹が痛くなったり吐き気が止まらなくなったり、
友達のちょっとした言葉に傷つき大泣きしながら帰り、日本にいる母に日本時間の明け方に泣きながら電話をかけたり……

そして11月後半頃から、フルートを吹くと呼吸困難になるようになってしまいました。

フルートの音は既に11月頃から直り始め、特に問題はなかったのですが、もともとあまり自信のない性格のせいか、7月頃から落ち込み始めたのが止まらなくなってしまったのか、私の気持ちは底知れず落ち込みどんどんストレスを溜めて、とうとう崩壊してしまったようでした。

この状態ではフルートは吹けない、先生に言ってもあまり理解してもらえませんでしたが、とりあえず暫く休息するということで、12月から1ヶ月半ほど吹きませんでした。

その間日本に帰ったりドイツに旅行に行ったり。
日本にいる家族や友達に会って話を聞いてもらったことでだいぶ気持ちは軽くなりましたが、年が明けても身体の状態は治りませんでした。

そんな中こちらの友達に、ウィーンフィルのフルート奏者、ワルターアウアーが演奏するフルート、チェロ、ピアノの室内楽コンサートがあることを教えてもらい、1月中旬に行って来ました。

アウアー達は、本当に、心から楽しそうに演奏していました。
私は彼らの世界に引き込まれ、それと同時に、私は何をしてるんだろう、と泣きました。
音楽はこんなに素晴らしく楽しいものだった。それを思い出しました。
私は何を思って演奏していたのか、私は音楽を楽しんでいたのか、何のために演奏しているのか……

その日から、またフルートを吹き始めました。
身体はまだ治ってはいません、吹き始めると苦しくなることはまだあります。
ですが、気持ちはもう前を向いています、身体がすぐに対応出来ないのは仕方が無いです、これからゆっくり慣れていけばいい。

この、アウアーの演奏を聴いた日、これが私のRebirthdayだと思っています。

the pillowsの歌詞、Happy rebirthdayを、私は「生まれ変わった日、再生の日」と解釈しています。

この言葉が出てくる「アナザーモーニング」の歌詞を紹介したいと思います。

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****************

途方に暮れて泣いてた
おもちゃ売り場の隅で 気がつけばママの姿は消えていた
知らない人がやさしく話しかけてくれるけど そんなのまるで聞いちゃいなかった

今もまだ同じよく似た不安がつきまとう
耐えきれないような出来事は確かにあるけれど

どんなに寂しくても誰も迎えに来ないよ 迷子の知らせ アナウンスはかからない
扉の向こうには約束なんてない 
でも行こう 生まれ変わる朝が来た

夢中になって自転車をこいで
遠くのグランドへ走った あの頃君と二人乗り
何もなくてもただ楽しい そんな毎日だったな ずっと変わらないと思ってた

アルバムの厚いページを埋めて微笑んでる顔も
遠く離れて近頃じゃ手紙さえ来ないけど

今日は新しい僕の誕生日なんだ
記念写真を撮り直すからおいでよ
素敵な思い出を写すロウソクは消さないで
生まれ変わる朝が来た

another morning
happy rebirthday

****************

ママがいなくなってしまった、そんな行き場のない不安、誰に何を言われても耳には入ってこない。
そんか不安を私も抱えていました。

どんなに寂しくても辛くても迎えは来ない、ここは日本ではないですから尚更。自分の気持ちは結局自分にしかわからない。
将来に確証なんてない、どうなるかわからない、それでも私は次の扉を開く、進んでく、今この状況を乗り越えて……

そんな感じで聴いていました。

メロディは明るくて、歌詞は寂しさを漂わせますがそれでも前向きな歌詞だと、私は思います。

私のこの状況にとても合っているな、と思い、また勇気、前向きな気持ちをこの曲からももらいました。

ちなみに、曲をだいぶ聴いたあとにPVを観たのですが、あまりのギャップに驚きました…笑


まだ完全に身体は治っていませんが、このrebirthdayを境に、きっと良い方向に、また一歩進めると思っています。

なんだかとても長くなってしまいました……お付き合いくださり、ありがとうございました!

それではまた。・*・:≡( ε:)